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2018年9月20日 (木)

You are OK (他者肯定)

医学部の面接試験は「志望動機」で落とされる。
医学部は現在、面接試験が必須の大学がほとんどだ。仮に筆記試験の点数が抜群に良くても、面接次第で不合格になる可能性は十分にある。当然、面接官は医学部で教鞭をとる医師たちであり、彼らを説得できるだけの理由を述べられるかどうか。
人間性・人格を磨く事が大切と言われる中、家庭内でどれだけ基礎基盤を育てる事が出来ているかが問われる時代だ。
子育てする側が既に毒され、まともな世界観を持たない人間が多い中、はたして今の子供達は、何処で人に求められる人格を形成できるのだろう。
大手企業の取締役は面接時に、他愛の無い質問を急に振ってみるらしい。すると、用意していた回答とは大幅に食い違った返答をせまられた人間は目が泳ぐという。そんな時に堂々と、しかも生き生きと会話が出来る人材を合格とするそうだ。
正直、大手企業でなくとも、そのくらいは常識的にしている面接でもある。
求められる人材は、現在の世の中にどの程度の割合存在するのだろうか。
求められる人材と現存する人間の中身にギャップがあり、本来育つはずの人間の原点を探ってみよう。
人間は原始的な本能とともに、本能からの自由をも与えられたばかりに、これら二つの調和において自己実現をはかるだけの知恵と人格を備える事が出来ない限り、人間の特権として与えられた「自由」が、恩恵とはならずに、かえって重荷にさえなる。
そこで、時として人間は、みずからの本能を統御してくれる何らかの形の「格子なき牢獄」にみずからをつないでおくことに、かりそめの安らぎを見出そうとする。そしてこうした心のからくりが、後にさまざまなノイローゼ、心身症の背後にみられることも少なくないのである。
精神的な面を仄めかされて強く否定してくる場合にこそ、しばしば誰にも打ち明けられないような重大な人生問題がひそんでいるものでもある。
古くからの言い習わしの中にふくまれている暗示によっての不自由な状態をみずから作っている人間が少なくない。
日本の生理学者である時実利彦氏の言葉で「人間の前頭葉は、もともと相手を否定しようとしている。このような他人の憎しみの心を理想的な人間像を学ぶことによって乗り越えて、あえて相手を肯定しようとする前頭葉の心を愛とよびたい。しかし、人間の個性化が進むにつれて、これだけでは心から他者肯定(You are OK)に至ることは不可能であろう。
もっと掘り下げて、無条件に相手を認められる足場を脳生理学的にさがさねばならない。それは、いのちの座である脳幹ー脊髄系である。この部分は、人種の違い、言葉の違い、イデオロギーの違い、風習や肌の違いなどを超越して、ただ黙々と私達のいのちを保ってくれる。万人にとって、いのちほど尊いものはない。私達お互いが、心のよりどころとすることができる宗教の基盤は、お互いのいのちを尊ぶことではなかろうか」
要するに生命感情を呼び覚ますために、自然の恵みのなかに生きる者同士としての連帯感から、人間としてのふれあいこそが、相手から求められる人間性といえる。仲間がいなければ育たないということだ。そこから本当の意味での他者肯定へと向上し、生きる意味を見出す。自分自身が他者肯定できる人間となり、周りを育てていく事が人類全体の成長へとつながる。求めるばかりではなく、与えること。相手・仲間が存在しなければ出来ない事だ。




土屋孝江

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