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2017年11月28日 (火)

「節操がない、信頼できない、共感できない」野党大敗北、3つの理由

落選を「人のせい」にする無節操
総選挙での敗北を受けて希望の党が大荒れだ。立憲民主党も勝ったとはいえ、安倍晋三政権を脅かす力はない。民進党はとっくに風前の灯である。野党勢力はなぜダメなのか。「野党敗北の真の理由」を考えてみる。
希望の醜態は総選挙が終わった後も続いている。10月25日に開かれた両院議員懇談会では、小池百合子代表の辞任を求める声が上がった。小池氏を批判する議員たちは「『排除』発言の責任をとれ」と迫ったようだ。これぞまさに「天につばを吐く」ではないか。
彼らは憲法改正反対や安保法制反対を叫んでいたのに、自分が勝てそうにないと分かって、一夜にして主張を翻した。議員バッジ欲しさに自分のほうから小池氏にすり寄った経緯はすっかり忘れているらしい。そんな信念のなさは国民が見抜いた。
敗北した理由は自分たち自身にもあるのに負けてしまったら、今度は「代表の言動が敗因だ」などと言っている。まったく恥の上塗りである。こんな人たちに頭を下げなけれならないとは、自分が撒いた種とはいえ、小池氏のほうが気の毒になる。
希望に比べれば、立憲民主党を作って戦った「枝野幸男氏は立派」と有権者に受け取られて、立民が大健闘した。だからといって、私は枝野氏が筋を通したとは思わない。枝野氏も当初は前原誠司・民進党代表の希望合流提案に賛成しているからだ。
枝野氏は「自分も希望に移れる」と思って賛成したが結局、排除されたので、やむなく立民を作っただけではないか。本当に筋を通すのであれば、小池氏が改憲論者なのはだれでも知っていたのだから、希望への合流提案が出た時点で戦っていなければおかしい。
そうではなく、実は枝野氏も本来、改憲論者なので(8月11日公開コラム、リンク)、もしかしたら内心「この際、希望に移って徐々に軌道修正しよう」と考えていたかもしれない。
ところが排除されてしまったので「この際、改憲反対で徹底するしかない」と腹を決めて左にハンドルを切った。そうしたら大成功した。そういう話だった可能性もある。あるいは「いずれ希望を乗っ取ればいい」くらいに考えたかもしれない。その辺は枝野氏でなければ分からない。
いずれにせよ、そんな野党議員たちの「節操のなさ」が敗北の第1の原因である。
「何でも反対」で信頼されるか?
節操のなさは、物事をとことん突き詰めて、誠実に考えることをしない態度につながっている。それが野党の政策に表れている。たとえば経済政策はどうかといえば、彼らは基本的に財政金融のマクロ経済政策を理解していない。
希望は消費税凍結を言ったのはいいが、金融政策について公約は何も触れていない。「ポスト・アベノミクス」で規制改革と特区の活用も言ったが、小池代表は選挙戦で他の野党と同じようにモリカケ問題を取り上げて安倍政権を攻撃した。
外交・安全保障政策で希望は本来、安保法制堅持だったはずなのに、早くも揺らぐ可能性が出ている。国政を旧民進出身者が9割を占める当選議員たちが仕切るとなると、もともと彼らの多くは安保法制反対だったので、軌道修正を図るかもしれないからだ。
立民の枝野氏は「安法法制が違憲だから憲法改正に反対」などと言っている。言うまでもなく、憲法は安保法制の上位規範だ。100歩譲って安保法制が違憲という主張を認めたとしても、それが憲法を変えてはいけない理由にはならない。
枝野氏は安保法制を違憲と考える理由について、テレビで「海外派兵を認めているからだ」などと語っているが、自衛隊の海外派遣は湾岸戦争後の1991年、ペルシャ湾派遣以来、何度も実施している。
安保法制について言えば、海外派兵を認めるケースは「日本が存立危機に瀕しており、他に手段がなく、必要最小限にとどまる場合」に歯止めがかかっている(武力行使の新3要件)。日米同盟の強化なくして、中国や北朝鮮の脅威にどう対応するのか。
ようするに、彼らは「安倍政権反対」が政策なのだ。「政権を任せるだけの信頼できる政策がない」。これが野党が敗北した第2の原因である。




大川剛史

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