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2017年11月30日 (木)

「節操がない、信頼できない、共感できない」野党大敗北、3つの理由②

「ズレた理屈」を振りかざす
節操がなく、信頼できる政策もないのに「妙に理屈っぽい」。これが野党敗北の第3の理由だ。それは左に傾けば傾くほど、顕著になる。たとえば、立民は今回の躍進を受けて希望や元民進の無所属議員たちと連携を強めるのかと思いきや、そうではない。
立民の枝野代表は選挙後、「数合わせのような行動はとらない」と強調し、希望はおろか岡田克也氏が中心の無所属グループとも国会で統一会派を組まない方針を決めた。
岡田氏は会見で「希望と立民の結節点になる」と意欲を見せたが、立民の硬い方針を受けて、国会では「無所属の会」という院内会派を結成した。
なぜそんなに頑なになるかといえば、彼らはタテマエと原理原則、理屈にこだわるからだ。「それは排除の論理をふりかざした小池氏だって同じではないか」と思われるかもしれない。だが、小池氏には理屈があったわけではない。彼女にあったのは「政権への野望」である。
野党は政権への野望より前に理屈がある。それが現実に根ざした理屈であるならまだしも、肝心要の現実認識がズレている。安倍政権打倒が最優先であり、中国や北朝鮮の脅威とか景気回復をどう実現するか、といった政策課題は後回しである。
分かりやすく言えば、まず安倍政権を打倒する。なによりこれが目標だ。その目標を達成するために、使える材料はすべて使う。モリカケ問題はその典型だった。自分たちが政権を奪取したらどうするかは、後で考えればいいくらいに思っている。
それならそれで徹底して野党が一致団結すればいいのに、理屈っぽいから細かい点で一致できず結局、バラバラになる。選挙が終わっても、まだバラバラなままだ。
共産党は「憲法や自衛隊問題を棚上げして共闘を呼びかけた」と言う。だが、それで選挙に勝って政権をとったら、いつまた棚から下ろすか分からない。もっとも左にいる共産が1番頑固で、自分たちの理屈を絶対に曲げないのである。
私は左の共産党が理屈でがんばっている限り、野党が再び政権を奪うことはないとみている。彼らは共闘から外されれば、自前の候補を擁立するしかない。そうなればまた野党の仲間割れになるからだ。
野党は以上のように節操がなく、政策がなく、そのくせ理屈っぽい人たちの集団である。これは、かつて40年以上も前の学生時代に私が経験した左翼たちの実態とまったく変わっていない。それでもかつての自社2大政党が国会を牛耳った55年体制はとっくに崩壊し、野党勢力は衆院で3分の1にまで転落した。
野党はいつになったら目覚めるのか。復活の兆しはまだ見えてこない。




大川剛史

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