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2017年1月10日 (火)

電通社員を自殺にまで追い込んだ真の要因は、「過労」それ自体ではない(1)

電通の若手社員の過労死事件で、残業時間100時間越えが問題となっている。
問題の本質は長時間労働にあるのだろうか。
よく考えてみたい。世の中には年中無休で働いている人や、四六時中仕事のことを考え続けている人はいくらでもいる。しかし彼らは過労死にはならない。

過労死に至った彼女を本当にそこまで追い込んだのは、長時間労働そのものではなく、仕事における人間関係とか周囲からの思いやりの無さとか、そういったことによって心をズタズタにされていったのではなかろうか。

outward.matrix(リンク)より引用します。
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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。昨日、非常に痛ましいニュースがありました。

日本を代表する超大手企業のひとつ、電通の若手女性社員が過労で自殺に追い込まれてしまったというニュースです。
高橋さんは東大文学部を卒業後、昨年4月に電通に入社。インターネット広告を担当するデジタル・アカウント部に配属された。代理人弁護士によると、10月以降に業務が大幅に増え、労基署が認定した高橋さんの1カ月(10月9日~11月7日)の時間外労働は約105時間にのぼった。

高橋さんは昨年12月25日、住んでいた都内の電通の女子寮で自殺。その前から、SNSで「死にたい」などのメッセージを同僚・友人らに送っていた。三田労基署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と認定し、心理的負荷による精神障害で過労自殺に至ったと結論づけた。

これに呼応するように、「100時間程度の残業で過労死するなど情けない」などと堂々とNewsPicksで発言するような方も。

武蔵野大学グローバルビジネス学科教授、長谷川秀夫氏の発言です。

月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない。

自分で起業した人は、それこそ寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ時期があるはず。更にプロ意識があれば、上司を説得してでも良い成果を出せるように人的資源を獲得すべく最大の努力をすべき。それでも駄目なら、その会社が組織として機能していないので、転職を考えるべき。また、転職できるプロであるべき。長期的に自分への投資を続けるべき。

このニュース、そして上記にあるような「過労死は甘え」という意見に対し、皆さんはどう思われるでしょうか。ぼくは、このニュースの原因を労働量そのものに求めること自体が間違っていると考えています。

◆残業量それ自体はそこまで異常ではない

残業105時間というのは、1日当たり約5時間強に変換することができます。定時が18時だとしたら、毎日23時まで働かなければいけない、といった状況ですね。

もちろんこれはだいぶつらいことは確か。毎日定時帰りが当たり前の人にとっては、信じられないほどの労働量です。

しかしながら、コンサルティングファームや投資銀行、電通や博報堂などの広告代理店、商社やベンチャー勤務の人にとっては、確かにそこまでのものではありません。

そういう意味では、「おれはもっと働いてるぞ!!!この程度で自殺するなんて甘え!!!」と短絡的に考える人がいるのもわかる気がします。

しかしながら、問題は105時間という残業量それ自体にあるわけではないのです。自分が心から打ち込め、周りともいい関係を築き、素晴らしい人に囲まれているような環境であれば、残業を何十時間しても苦にはなりません。

しかし、もしあなたが常に周りからの嘲笑にさらされ、何を言われても否定され、いくらやっても終わる見込みがない仕事を強要されていたとしたら。そして、それが毎日毎日日付が変わるぐらいまで繰り返されていたとしたら。

断言しますが、どんなに強い人でも壊れます。

追記:そもそも105時間というのは過少申告ではないか、という意見もありました。確かに、実際に認められたのがそれだけで、実際はそれ以上という可能性はあるかなと思います。
(続く)

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