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2016年11月27日 (日)

三無主義から40年、思考停止の時代

リンク より

最近では「仕方なく生きてる」若者が増えていると聞きます。
1990年代の「自分探し」から、2000年代の「やりたいことが見つからない」という意識潮流から時を経て、現代では「仕方なく生きてる」という、若者がまるでゾンビ化しているようです。
社会に適応するには、それに応じた欠乏(内圧)が生じますが、今や欠乏の中身は何も無いことになります。
次代を担う若者がこのような状況では、お先真っ暗ですね。
一体なぜ、このような状況になったのでしょうか。

歴史を振り返ってみると、そこには必然の理由があることに気付きます。
若者に限らず、現代社会の最大の問題点である「思考停止」という構造が浮かび上がってきます。

◆無思想・無気力・無関心
いわゆる三無主義、団塊世代の次の世代に言われた言葉ですね。
1970年頃から言われはじめ、これに無感動を足して四無主義とも言われます。
それ以前は、貧困の脱出を目的とした近代観念(個人主義、民主主義など)に誰もが収束し、昔のエリートなどは近代観念で社会は良くなると本気で信じていたし、勉強していたものです。
ところが1970年、貧困の消滅(豊かさの実現)とともに、近代観念が否定していた対象がなくなると、近代観念は急速に意味を持たなくなり、誰も信じなくなりました。同時に何も考えなくなり(思考停止の始まり)、することがなくテレビや娯楽に埋没し、更なる思考停止状態となっていきました。

◆学校制度、試験制度の弊害
もう少し時代を遡ると、明治時代から始まった学校制度、試験制度のその要因が見られます。
江戸時代の寺子屋では自然圧力の中で生きる知恵を学んでいたのに対し、学校で学ぶのは試験のための知識を暗記することです。とりわけ1970年代に受験ブームになると暗記脳が顕著になり、さらに追求力・自考力が衰弱し、現在の思考停止に繋がっています。
1970年代に暗記脳が顕在化したのは、貧困の消滅に伴い家庭が無圧力空間となり、家庭には子育て課題しかなくなり、母親の囲い込みによる勉強圧力が受験に向かわせたことによります。

◆否定発の思考パラダイム
根本的な要因は思考のパラダイムにあります。
近代観念、とりわけ個人主義などは他の一切を捨象して自我を正当化した観念であり、さらには古代宗教も現実を否定して神などの架空観念を絶対化したにすぎません。人間は観念動物ゆえに物を考える際には観念が必要となりますが、その観念自体が否定のパラダイムに覆われているということです。1970年、貧困が消滅し新たな可能性が開けたにもかかわらず、また現代の閉塞した社会に対して何の答えも出せないのは、否定発・問題発の思考パラダイムに洗脳されているために思考停止になっているからです。

このように、「仕方なく生きてる」ことを掘り下げていくと、「思考停止」という大きな壁が見えてきます。
これは若者に限らず、三無主義の時代から続くもので、今や社会の基底部にある最大の問題ともいえます。
根本的な要因が「思考停止」にあるならば、否定発・問題発の思考パラダイムを捨て去り、可能性発の思考へと転換することで道は開けてきます。

これまで見てきたように、現代的な壁や課題を追求し突破するためには、歴史をとことん遡り、どこに可能性の実現基盤があるのか探る必要があります。私たちが歴史を学ぶ理由もそこにあります。

匿名希望 

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